日本国内をフォーカスしても世界的に見ても。
一年で一番自死を選ぶ人が多い時期は年末年始の今。
悲しいけれどこれは社会の現実。
行事やイベントが多くて、
SNSにアップされた他人の幸せがキラキラに見える季節こそ。
実は誰しもの心が悲鳴を上げている。
悲鳴を上げる心、
泣き叫ぶ内面を知られたくないからこそ…
人間は過剰に演出したキラキラなリア充ぶりをアピールして、
他者を牽制する。
その狭間に堕ちていく人が厳しい寒さと飢えの中で。
真っ先に犠牲になってしまう。
すべてが不確かだよ、これといって安定を保障するものなんかない。
唯一信じるものは自分のこれまで積み上げた経験。
いいことも悪いことも、失敗や傷みまでも…
自分で経験したモノこそが今ある自分を形作っている。
それだけは紛うことなく真実。
だから悪いことを過剰に恐れないでおこう。
何も信じられないのさ。
であれば、せめて自分の存在くらいは確認できるように…
正しい意味で楽観的でいよう。
取り敢えず寝るところがあって、ごはん食べられたらラッキー。
今日はよかったんだって思おう。
向上を希うことは本当に大事だけどさ、
だからって。
キラキラな他者の張り子の虎っぽい幸せを見て、
心を乱す必然なんかどこにもないよ。
自由であるために、正しく自分を評価するために。
自分を赦すために。
来年の目標は「他人と自分を比べない」。
実はこれが一番果たせない公約だって思うから…
敢えてみんなに言っておくよ。
2017年大晦日 前田 穂花