6月9日土曜日の深夜、穂花宅からほど遠くない神奈川県小田原市で、
同市内を走っていた新幹線車内で殺人事件が起こったという。
真夜中のYahoo!ニュース上の第一報に正直、
穂花も最初??だったけれども…
報道によれば犯人は二十二歳の男性。
穂花と同じ発達障害(高機能自閉症)があるそうだ。
未明のうちに犯人には発達障害があるとの続報が流れた。
いろんな意味合いで穂花は心が痛かった。
現時点では犯行の動機含め一切の背景がわからない。
発達障害との因果関係もはっきりしてはいない。
だからこそ…犯した罪に対してはきちんと償ってほしいということしか、
今は申し上げられない。
…障害の有無に関わらず。
前日の6月8日に池田小学校の事件、
そして秋葉原の事件が起こっていることの影響か。
――精神疾患が疑われる人物は怖いだとか。
転じて障害者は怖い、メンヘラヒッキーは怖いと…
そのじつ結構イヤなことも穂花は言われていた。
それら非難や抗議の裏に、
刑法39条に係る都市伝説みたいな「精神障害者は基本的に罪を問われない」という…
実しやかな説の存在が影響していると穂花は感じている。
この説は一部分正しいともいえるし正しくないともいえる。
――実際のところ、精神障害者が起こすトラブルについて。
通報しても相談しても、
警察が動いてくれるケースは稀だし。
障害者の軽微な犯罪は検挙されないことのほうが事実多いのだし。
それが逆に「障害者は何をするかわからない怖い奴」。
「障害者とトラブったら泣き寝入りせざるを得ないのは被害者たる健常者」という…
新たな偏見を招いているのも事実な気がする。
障害者と一口にいっても…
いい人もいれば悪い奴もいる、それは健常者と同じです。
また、障害者すべてが犯罪を起こすわけでは当然ありません。
問題行動や社会逸脱を起こす障害者も全体のうちの一握りです。
だからこそきちんと事件原因の解明を図ってもらって。
再犯防止とともに、大多数の「真っ当な障害者」が…
障害を理由に爪弾きされない社会に繋げて欲しいと希います。
障害があれば生きづらいのは事実です。
それは穂花も重々知っています。
だけど、障害がエクスキューズになるとは決して思って欲しくない。
ましてや…親や家族などを責める以前の問題として。
二十二歳のれっきとした成人による犯行です。
容疑者にはひとりの大人として、可能な限り自分の行為に対して真摯に償っていただきたい。
被害者の方のご冥福をお祈り申し上げます。
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