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代表・風見奏太さんのご厚意で、穂花も喋らせていただきました。
風見奏太に教えてください
第113回「自閉症と知的障害を乗り越えた官能小説家」前田穂花
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だけどまあ、正直「なんであんな障害の重い人に喋らせるの」って…
そんなご意見、ご批判も賜ったんだよ。
お聴きになればわかるけど、あたしには「構音障害」(いわゆる言語障害のことね)もあるから…
それこそ「見世物みたいで可哀想でしょ」って。
そういうご意見が寄せられたのも事実なの。
あたしだって自分で収録してて思ったよね。
ああ、きっと「気持ち悪い」って感じるリスナーも多いんだろうなあって。
それでもあたしは喋ってみたかった、これが「最重度の障害者」のリアルだから。
自分の存在を隠したくなかったんだよ。
自身のトークを聴いていただくことで「わかってほしい」だなんて、
しかしあたしは微塵も思ってはいないのね。
「わかってもらいたい」って考えること自体、
障害者としての傲慢だとあたしは考えているから。
だから、別に「気持ち悪い」って思っていただいて構わないんだよ。
そう感じたあなたの素直な気持ちを否定しないでほしい。
あなたとあたしは別の人格であり、別の存在なんだから。
わからなくてもそれが当たり前のことよ。
これまで障害者に接した経験もないなら、不快感を憶えるのも至極当然。
ちょっと見にはあうあう言ってるだけのあたしだもの。
それも踏まえて、
障害の有無関係なく、違う人間同士がわかり合うって本当はとても難しいことだよ。
わかってほしいわけじゃないのよ。
理解してくださる想いがもしおありなら、当然あたしも真摯に応えるけど。
とりあえずあたしの存在を通じて、
重度障害者ってこんなもんだって現実を知っていただければな。
そう考えて、今回お話をさせていただきました。
風見奏太さん、本当にありがとう。
前田 穂花
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