そして。
ボヤきつつ涙しつつ。
どうにか今日をやり過ごしたよ。
麻痺があるから身体はうまく洗えないけど風呂に浸かって、
イヤな記憶を洗い流して眠ろう。
しょせん、
世間に存在する勝ち組の方々と。
穂花のクズ人生とはどこも交わる部分なんかないんだ。
*五十歳前のすっぴん。
つーか。
人生なんて所詮は誰のそれとも交わらないんだ。
全ては通りすがり、
自分の身体や心を通り抜けるただの忌まわしい記憶。
それでも死ねないから生きる。
もうそれ以上の目的を追わない。
目的が欲しいと願うから苦しいのだ。
流れに任せる、
与えられたり奪われたり失ったり掴んだり…
そして生まれて死んでいく。