皆様、あけましておめでとうございます。

前田 穂花です。

思うところがあり、しばらくこちらのブログを放置していました。

ごめんなさい。

 

 

私もがんばってはいたものの…色々と疲れてしまって。

正式に「高次脳機能障害」との診断を受けた直後の2020年11月に、

一旦穂花としての活動を全て停止しました。

 

物書きとしての人生を全うするのももちろんありでしょう。

 

ただ…色んな病気や障害で散々苦しんだ果てに、

じゃあ、本当に自分のやりたかったことで、

人生でやり残したままの事って何だろう、と思いを馳せ。

 

 

その後…リハビリを兼ねて受験勉強を致しまして。

都内の私立大学を二校受験し…そのうちの一校、

昨年秋から日本大学文理学部哲学科で実存哲学を学んでいます。

 

かつて“女子高生穂花”が死ぬほど憧れた「ニーチェの学び」。

五十三歳にしてようやく実現できました。

幸せです。

 

 

第一志望の大学こそ。

「こんなに重度の障害のある学生を受け入れた実績がなく、

障がい学生を指導するノウハウもないから」という理由で…

最終的に涙を呑みましたが。※もはや令和、21世紀だよ(前田・心の叫び)

 

田中元理事長の件でいろいろ騒がれた日本大学に入学したから…こそ。

 

日大の“障がい者学生”の中でも最も障害が重い私はしかし、

毎日手厚いご配慮を賜り、先生方には大変ご親切にして頂いて。

若い皆様にもフツーにフレンドリーに接して戴いて…。

日々感謝のもとに学んでいます。

 

 

コロナウイルス感染症の影響で、

現状は殆んどリモート授業となっていますが。

予定ではこの4月から、車椅子でバスと電車を乗り継いで、

日大文理キャンパスまで日々通学することに。

 

実際に通学して学べること自体はとてもうれしいのですが…

チェアユーザーゆえの悩みとして、

毎日満員電車へ自ら車椅子で乗り込むことで、

他の乗客の皆様へ少なからずご迷惑が及ぶ…問題があります。

 

私も健常者の皆様にご迷惑が及ぶことはしたくありません。

 

 

なので、出来るだけラッシュアワーを避けられるように、

一次限目と最終の五時限目の講義を極力避けての履修計画を、

現状、学生課の職員の方々や哲学科の先生と、

ご相談を重ねつつ組んでいるところです。

 

そんな悩ましさすら…きっと。

大学で哲学を学ぶという目標が実現したからこそ。

 

 

毎日「ありがとう」と思いつつ生きられることほどの幸せなんて、

この世にはきっとありません。

今がこんなに幸せに思えて、本当にほんとうによかったです。

 

前田 穂花