前田 穂花です。
元旦早々、能登半島で大きな地震が起きました…
もう本当に強いショックを受けています。
地震&津波の第一報以降、
ニュース動画配信サイトでずっと地震の報道を見ていたら。
(知らず知らずのうちにストレスを受けているのか)
あからさまにおかしくなってきた気がするので。
今日は敢えて過剰に情報を拾わず、
音楽を聴いて静かに過ごしているのですが…
ディスプレイ越しに見ているだけでもこんなにまでストレスなのに。
被災地にいらっしゃる人たちの苦痛、苦悩はとんでもないものでしょう。
これから被災地は雨になるようで…とても心が痛い正月休みです。
(人間ってどうしようもなく無力だなあ)と…
言葉がないです。
――戴いた賀状のお返事をしたためていた時。
東京の端っこに住む私が、車椅子に座った状態で。
ふっと…体感し得る程度の揺れが起きました。
しばらく状況が理解できず。
正直に申し上げると(…???)というのが、
その瞬間の私が感じていたリアルでしたが。
数分後…報道を通じて、
能登半島を震源地とする最大マグニチュード7.6の大きな地震が、
元旦の私たちを襲ったということを理解しました。
テレビがない拙宅なので。
地震が起きて以降、ネットのニュース動画配信サービスで…
私は祈りながら、
ずっと被害の状況を確認し続けました。
ほどなくして津波の報道、そして避難勧告が流れました。
津波は5メートルの高さにまで迫るとの旨。
かつて東日本大震災を経験した際に。
報道若しくは人づてにですが、本当の津波の怖さを…
私はいろいろ学ばされました。
歩くことができない私ですが…
例えば、波の高さが20センチ程度のものであっても、
健康な方が足元を掬われて逃げられなくなる場合もあるそうです。
高さ1メートルの波であれば、
もはや人命が奪われるレベル…というお話なのに。
今回の津波の高さは3~5メートルだとの報道…
お正月休みの出来事です。
時期的に…帰省などで、
石川県に土地勘がない方も巻き込まれていることでしょう。
逃げたくても安全な場所がわからない。
そういった方も少なくないだろうと考えたら…
こんなことしか申し上げられなくて、
本当に心が傷むのですが、ディスプレイ越しに、
現地の様子を見続けるしかできない私までも…
とても悲しくなりました。
「見ているだけ」の私でもこんなに苦しいのに、
その場にいらっしゃる人達はどれだけしんどいのかな?
無力な私は画面を見ながら泣きました。
苦しかったです。
蛇足ですが、小さいお子さんや…
生まれつきの気質のためなどで感受性がお強い皆様は、
無理をして報道に触れないようお勧めいたします。
後述しますが、このような大変な時期に在っては…
被災地以外の地域に住む私たちが「健康である」ことも、
充分重要な“支援”へと直結し得るからです。
わざわざ「つらくなりに行く」必要はないかもしれません。
せめて可能な限り元気でいましょう。
――夜になって、ディスプレイの向こうの被災地も…
どんどん暗闇に飲み込まれていきます。
真冬の日本海沿い、どれだけ寒いんだろうなと考えたら、
とてもとてもやるせない気持ちになりました。
朝になりました。
地震発生後、一夜明けて…
亡くなった方の情報も入っています。
なかには…十代の未来あるお若い方が、
倒壊した建物の下敷きになって…というものも。
怪我した方も2日朝の段階で90名を超えているとの情報。
言葉がありません。
適当なことを言って…自らが欲した言葉で、
これ以上悲しみを深くさせたくはないのです。
こんな時。
言葉とは実に無力なんだと私は改めて思い知らされました。
でも。それでも…
同時に希望を紡ぐものも言葉なんだと、
言葉を以て生業としてきた物書きの端くれとして、
そう信じておきたいから。
何にも出来ない無力な私であっても。
例えば「ただ私自身が元気で過ごす」だけで…
「仮に自分が想定外の病気にかかった」時に用いる薬品や、
処置のための衛生材料等を、しかし使わずに済めば…
それだけ被災地の人のために回せるのです。
地震その他の被害の時、被災地では必ずお薬が足りなくなります。
慢性の病気をお持ちの方のためのお薬だけでなく、
震災のストレスで新たに体調を崩された方や、
お怪我をされた方。
そのような方々の治療に必要な物資がいつも不足するのです。
そんな現実にまで目を向けられたならば、
病気がちな自分が「元気で過ごせる」ことって、
本当はとっても大事なこと。
無力であってもできることはあるじゃん。
つらい時にこそ、そう自分を信じたいと願います。
もう一度、
私が希望の言葉を紡ぐその日まで。
今回の地震や津波の被害に遭われた皆様のことと、
年末年始にも拘らず孤独や困難の中に在る…
全ての皆様のために。
無力な私ですが…憶えて祈り続けます。
全ての皆様の上に、
当たり前の日常、安寧の暮らしがきちんと整いますように。
前田 穂花