健常者の中に交わろうとすれば。
…車椅子、うぜぇんだよ。
ラッシュアワーの電車に乗って来んなよ。
フツーの会社に来んなよ。お前の車椅子が邪魔で、
ただでも狭いオフィスがより狭くなるんだよ…みたいに言われ。
どうせなんにもわかんないんだろ?
おむつまでしてんのかよ?
マジうぜぇんだよ、なんで真面目に働いている俺らの税金が、
なんにも出来ないお前らを養うために使われるんだよ?
そう罵られて。
障害者の輪に入ろうとすれば。
お前、どうして真っ当に働こうとするんだよ?
お前みたいに健常者の顔色ばっかり窺って、
障害者のくせに普通に近いふりをする奴が存在するから、
働かない途を選択した俺らが意味もなく健常者からいじめられるんだよ。
お前は差別者。
お前は裏切り者…そんなことをして、
私は健気に努力していますアピールをしてもだな…
お前ははなから「普通」にはなれないの。
お前は邪魔なんだよ、どうせ俺たちを見くびるんだったら寄って来んなよ。
そう避けられて。
安心して存在し得るだけの居場所がないから結局。
いつもいろんな人の顔色を気にしてキョドっている。
とにかく攻撃されないように、
いつも不安だから相手のご機嫌を伺いつつ顔色を窺いつつ。
結局どっちつかずのまんま、
当たり障りのない言動を第一に心がけているあたしはまるでコウモリ。
穂花
- 投稿タグ
- 障害者